神宮球場に隣接した日本青年館ホテル 東京メトロ銀座線 外苑前駅(2b出口 神宮球場方面)より徒歩5分 都営大江戸線やJR中央線、総武線の駅からも徒歩12分 |
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第1部 講演・プレゼンテーション 16時30分〜17時20分 8Fカンファレンスルーム | |
・主催者代表挨拶 内舘 茂 盛岡広域産業成長推進協議会会長 | |
・講演 「企業立地の動向・トレンド〜盛岡地域の可能性〜」 (一財)日本立地センター 産業立地部長 増川 邦弘 様 |
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・盛岡広域8市町プレゼンテーション 矢巾町、紫波町、岩手町、葛巻町、雫石町、滝沢市、八幡平市、盛岡市の順 | |
第2部 交流会 17時30分〜19時30分 9Fバンケットホール |
主催者代表挨拶
内舘 茂 盛岡広域産業成長推進協議会会長
挨拶する内舘 茂盛岡市長 右は進行のフリーアナウンサー藤原(矢吹)あかねさん
【講演】
「企業立地の動向・トレンド〜盛岡地域の可能性〜」
(一財)日本立地センター 産業立地部長 増川 邦弘 様
日本立地センター様には企業立地セミナーのみならず、在京盛岡広域産業人会の総会など過去度々講演をお願いしています。何と言っても企業立地を研究されていることから趣旨にピッタリなのです。日本における企業立地の現状や動向などについて説明され、特に岩手県について言及されました。全国では企業立地はコロナ禍を経て微増傾向とのこと。リーマンショックを境に工場の海外移転で製造業の存在感が低下、2014年度以降回復傾向にあったがコロナ禍でまた低下、今は急回復の動きですが、リスク要因が台頭した…人手不足、物価高騰、記録的円安です。工事費も高騰して、企業の立地意欲があるのに、阻害要因になっているということです。地域別では関東内陸と東海が突出しており南東北も増えています。特に茨城や愛知、静岡、岐阜、群馬などです。全国的には災害リスクや人手など考慮して分散傾向です。岩手県は低調です。岩手に立地する企業はどこから来ているか、盛岡広域8市町の立地状況などについて説明が有り、盛岡広域は水資源の良さ、地盤の強さ、交通アクセスの良さ、人口規模など利点があるほか、自然環境が良くワークライフバランスの良い生活環境を活かせることが魅力だが、産業用地の不足、人材確保が課題で、若い世代のUIJターンを促進すべきとのことでした。
トピックスとして語られたことが気になりました。海外からの製造業回帰が言われているが、実はそれほど多くないのが実態なのだそうです。日本の海外への投資が相変わらず増え続けており、過去は証券投資だったが今は直接投資、すなわち企業買収なので対外純資産は多いけれど、それは海外に滞留していて、それを清算して日本回帰とは行かないというのです。むしろ円安なので、外資系企業の国内進出が目立ちます。日本における人手不足や人材不足はリスクですが、米国が中国を締め付けて、ハイテク投資を禁じ、中国への技術流出に罰則を強めており、日本企業もこれに従わざるを得ません。EU諸国も含め、西側諸国では今や「脱中国」が合言葉になっており、世界最大の半導体メーカーである台湾のTSMCも中国から日本へ製造設備投資先を転換しました。日本には海外企業から見ると「安心感」があり、外資が日本に目を向けています。日本企業は中国に膨大な工場設備を持っていますが、「中国リスク」の台頭で新規投資は考慮外、むしろ撤退を検討する会社が増えているそうです。日本では政府も半導体産業の再構築を掲げ、TSMC:熊本県、キオクシア:岩手県、三重県、マイクロン:広島県、ラピダス:北海道等で新規立地や拡張が進んでいます。半導体は輸送コストが少ないので、空気がきれいで水の豊富な地を求めて全国に分散します。更に今後重要なのが「ゼロカーボン」です。再エネ電力をいかに供給できるかがカギになります。盛岡広域では水力はもちろんですが、風力や地熱も期待できます・・・というようなお話でした。
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